映画「なんちゃって家族 ( 原題 : We’re the Millers )」
「サクッと観れてほっこりする映画は無いかな?」と思っている方へオススメしたいのが、この「なんちゃって家族」です。
ストーリー
小分けのパケを売るしがないドラッグディーラーのデヴィッドはある日、ホームレスの少女に絡んでいた不良に襲われて、売り物のマリファナと売り上げ金を全て奪われてしまう。失敗の穴埋めの為にボスから下された司令は「メキシコに行って少量のブツを運んでくる」というものだった。
無事に国境を越える為にデヴィットが考えた作戦は「家族」に扮することだった。早速デイビットは、同じアパートに住むストリッパーのローズ、冴えない童貞少年のケニー、そして生意気なホームレス?(家出少女)のケイシーに報酬の話をチラつかせて突貫で偽の家族を作ることに成功し、キャンピングカーでメキシコへ。
しかしメキシコにつくと何と2トンものマリファナを積まれてしまう。果たしてミラー一家は無事に密輸のミッションを完遂できるのか!?
主な登場人物 (ミラー一家)
デヴィッド (ジェイソン・サダイキス)
しがないドラッグディーラー。物語の冒頭で、久しぶりに学生友人(既婚者)に再開した際には、独身の自分に何とも言えない感情をちらつかせる。
性格は、アメリカン・コメディーの王道らしいなかなかの自己中っぷりで皮肉屋。
仕事の失敗の穴埋めとしてメキシコから少量のブツを運ぶ仕事をさせられる羽目になる。
報酬は失敗分のチャラに加えて10万ドルの報酬。
ローズ (ジェニファー・アニストン)
デヴィッドの隣人で場末のストリップ劇場で働くストリッパー。デヴィットとの仲は険悪だが、家賃が足りずに家から追い出されそうなところ、デヴィッドから密輸のオファーを受けて3万ドルでしぶしぶ母親役を了承する。
ケニー (ウィル・ポールター)
ローズと同じく、デヴィッドと同じアパートに住んでいる少年。冴えない童貞だが、人一倍優しい心を持った少年で、無償で長男役に協力する。
ケイシー (エマ・ロバーツ)
家出少女。そもそも物語の発端は、ケイシーが不良に絡まれているところを偶然目撃したケニーが助けようとし、ケニーを助けようとしたデヴィッドが不良に売り物のドラッグと売上金を強奪されてしまったところからはじまる。
スレていて生意気。典型的な不良少女だが、ディヴィッドに話を持ちかけられて1000ドルの報酬で協力することになる。長女でケニーの姉役。
感想 (ネタバレなし)
偽の家族として、当初はいがみ合っていた(偽)家族が、密輸の過程でトラブルに直面する度にどんどん本物の家族に近づいていく様に、ほっこりしました。
ご都合主義な展開が多々あるけど、コメディーなんでその辺気にする人には向いてないかもしれないが、個人的には軽快なテンポで進むのでむしろそこが良かった。
ハラハラしたり、深く感動したりというより、あくまで「ほっこりとする」映画であり、この軽さこそ僕がアメリカン・コメディーに求める物なのだ。
先ほど「ご都合主義な展開が多々ある」と言ったものの、それは勿論「適当な映画」という意味ではなく、しっかり前フリとオチのある展開なので脚本のクオィティーも高い作品だ。
「アメリカのコメディー映画は苦手」という人にこそ観て欲しい作品である。
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